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調教欄は「読もう」とせずに「見よう」としよう

投稿日:2018年6月23日 更新日:

映像を思い浮かべるようにみるのがコツ

調教欄には見慣れない文字、数字の羅列がるため「読み方が分からない」とおっしゃる方もたくさんいると思います。調教欄は「読もう」とすると、非常に難しいので「見よう」としてください。

調教欄に掲載されいる内容は「その馬がどのような追い切りをしたか」ということを文字や数字で表現しています。例えば2012年有馬記念のゴールドシップの調教欄を例にして説明します。最終追い切りの内容ですが「助手が乗って、12月19日に栗東坂路(重馬場)で4F54.5秒、3F40.2秒、2F26.7秒、1F13.8秒という時計を一杯に追われてマーク。併せ馬を行いましたが、馬なりで走る相手のジャスタウェイ(古馬オープンクラス)を0.1秒差後ろから追いかけて、ゴールでは同時入線しました」と読み取れます。

言葉に直すと、ゴールドシップがいかにも追い切りしている映像が浮かびますね。それが調教欄を「読もう」とせず「見よう」ということです。調教は「関係者ではないとトレセンに入れないので見れない」と思われがちですが、調教欄があれば、追い切りを見ているような感覚を得ることができます。GⅠや重賞になると調教VTRが流れていますが、それを見るようなイメージで、すべての馬の調教、追い切りを「見て」いただきたいと思います。

調教欄の表記は、競馬新聞によって微妙に違いますが、調教の内容を語句に置き換えているという点は同じです。また調教時計に関しては、坂路馬場の場合はICチップによる計測をしているため、どの新聞も同じ数字が掲載されています。坂路以外の馬場の時計は各新聞のトラックマンがストップウォッチで計測しているため、多少の誤差があります。

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