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入厩からデビューまで~追い切り編

投稿日:2018年6月12日 更新日:

鍛えるだけではなく、競馬を教えるのが追い切り

ゲート試験に合格すると、いよいよ本格的な調教、いわゆる「追い切り」がスタートします。これまでは、200m(1F)を17秒から20秒といった、ゆっくりとしたスピードで走ることしか経験していない馬が、1F15秒よりも速いスピードで1000mから1200m(5F~6F)を走り抜くということを行います。

馬にはいろんなタイプがいますが、最も優秀な戦績を残せる馬は「早く走れて、騎手の言うことを聞く馬」です。「早く走れれば十分ではないの?」と思う方もいらっしゃるでしょうが、それなら重宝はさほそ重要ではありません。馬の思うままに走らせて、そのスピードを活かせばよいわけですから。

しかし競馬はゲートが開いて、最初から全速力で走り、ゴールまで駆け抜けるということはありません。スタートは少し早めに出ても、そのあとは一旦スピードを落とし、勝負どころと言われる、ゴールまで800m、600m手前の位置で再びスピードが上がるという「緩急の差」に対応しなければいけません。これが、騎手の言うことうを聞くという状況になります。

調教では「今は我慢だよ」とか「今からスピードアップだよ」ということを乗り手が教えています。これが追い切り、調教欄に掲載される調教です。これを数回繰り返して、実戦でも上手に走ることができると調教師が判断すれば、レースに出走することになります。

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入厩からデビューまで~ゲート編

デビューに至るまでの最初の閑門、ゲート試験 各トレーニングセンターに入厩した馬はデビューへ向けて、日々の調教を始めるわけですが、まず突破しなくてはいけないのが、デート試験。これに合格できなければ、レースに出走することすらできません。 試験を受けるためには、まず練習が必要になりますが、馬によっては、ゲートに入ることを練習しないまま、トレセンに入厩している場合があります。育成牧場でのゲートに対する練習度は様々ですが、実際に馬ゲートに入れてみて、きっちり出るか出ないかの様子を調教師が見極めて、試験を受ける日程を決めます。 ゲート試験は「ゲートに入れて、出す」という好意を2回連続して行い、試験管が合否を決めます。前記した、ゲートへ入るという動作はもちろんですが、出る際のダッシュなども判定基準になっているため、ゲートはスムーズに入っているのに合格しないなんてケースもよくあります。なお、不合格になった場合、受けた当日に再度受けるということはできみあせんが、翌日に再度受けることができます。 調教欄には、ゲート試験に関する情報はもちろん、ゲート練習に関する情報も詳しくは掲載されません。よって試験や練習の様子を見たトラックマンの感想や馬を管理する関係者のコメントを参考にして、ゲートの出が速いか遅いかを判断するしかないでしょう。 なお、ゲートに関しては非常にストレスのかかる調教ということで、試験に合格すると、一旦、近郊の牧場へ放牧へ出すという調整を洗濯する厩舎が増えています。ひと息入れることで、リフレッシュの効果があり、デビューへ向けての調教がスムーズになります。

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調子に大きく関係する飼葉の中身とは

強い調教ができる馬はしっかり食べている 「飼葉」とは、競走馬の食事の名称ですが、その中身にどのようなものが入っているかご存知ですか? 馬は草食動物だから「草でしょ」と思われるでしょう。もちろん、草は飼葉の一種類ですが、それだけではありません。主食になるのは「燕麦(えんぱく)」と呼ばれる穀類。競走馬のように、激しい運動(調教やレース)が課せられると、放牧だけでは、十分なカロリーを摂取することができないので、脂質の多い燕麦が主食になります。 調教師によて様々だとは思いますが、ここでは一例を紹介します。馬によって、飼葉に入る内容物は違ってきますが、燕麦と配合飼料は必ず入るようで。また、その分量も馬の体調を見ながら決めていくようですが、一食で何万カロリーというエネルギーを摂取しています。なお、配合飼料とは、放牧や燕麦などの自然飼料では不足しやすいミネラルとビタミンをバランスよく添加した飼料のことです。 飼葉は調教と同様、馬の調子に大きく関係します。強い調教を課していくと、体力を消耗し、精神的な疲労も蓄積します。それをしっかり飼葉を食べることで、再び調教を積める状態に戻し、さらに強い調教を課す。この繰り返しが、レースへ向けて、馬を仕上げていくことになります。しかし、調教がきつくて、飼葉を食べなくなる馬もいます。特に牝馬の場合、しんどくて、飼葉どころではないとという場合があります。そうなると強い調教を課すことができず、馬を仕上げることはできません。飼葉をしっかり食べることは、馬が強くなる必須要素なのです。

【札幌2歳ステークス2018】レース

ニシノデイジー 1着 正直かなり評価を低くしていたけど、これは侮っていた。今回、普通に回って普通に勝っていて紛れもない実力勝ちだと思うよ。 後方で折り合いを欠き気味で進んでいて、運び自体そんなに上手くなかったんだけどね。ただポジションは絶好。前にナイママとウィクトーリアを見ながら進められたので、勝負所で進路を確保出来そうな隊列に潜り込めたのは良かったと思うよ。コーナーとかも変に外に出さなくて済むからとにかくジッとしていられる。 勝負所でスイスイ前に行ってナイママを射程圏に捉えるとそのまま凌ぎきっての勝利。 十分強い勝ち方だったと思う。 ナイママ 2着 後方からの競馬で3~4角でムチを使いながら上がっていくマクり→粘りの競馬。決め手鋭く来られるとそれまでではあるけど、この馬はこの超ロングスパート勝負で結果が出ているし、間違った判断とは全く思わない。 むしろ最後ニシノデイジーに並ばれた所で差し返しに行っているし、あのロングスパートでも最後の最後まで脚が持っていた。結構驚異的だよね。 タメて一気に追って切れ脚があるのかどうかは気になる。 相当根性のある走りをしているよ。 次も楽しみだし、走りに魅力がある馬だよね。 クラージュゲリエ 3着 前走同様、能力は非常に高いけど競馬が下手、という内容になった。ただ、前走と違って他馬に怯むような所は見られなかったし、競走馬らしくはそれでもなって来ている。内枠は心配だったけど、これなら次はもっと良くなりそう。 3角で前についていけなかったのが最大の敗因だね。ムチを何度か使ってようやく前へと言う感じでこれが原因で4角もロスを被った。この辺も今日経験した事で変わって来ると思うけど、どうか。 最後まで伸びて差を詰めているし、あの雑な運びでこれだけやれるのならやはり能力は大したもの。もう一回り不器用さが解消すればG1でも通用するようになるハズ。 今後も当然期待だし、競馬を覚えてクラシックに乗ってきて欲しいね。 ウィクトーリア 7着 ちょっと掛かるというかハミを強めに嚙みながら進む所が出た。1800mだと少し長いかも知れないな。向こう正面でもフットワークが力みガチで体力を無駄遣いしている雰囲気ではあった。 それでも勝負所まで良い感じで来ていたんだけど、直線入る少し前で手応えがフッと消えた。原因はよく分からないけど、ラブミーファインとかと複数回接触した様子だしそれで滅入ってヤメてしまったのかも。故障するとこういう感じで一気に気勢が下がる馬もいるけど、どうかな・・・。 4角までの手応えを見るとこの一戦だけでは見限れないと思う。短縮で再度反撃を。  

【北九州記念2018】レース回顧

アレスバローズ 1着 いつも馬群に入れるとヒートアップ気味になる傾向が有る馬だけど、ここ2戦落ち着きを見せており前進が見られる。以前はそういう所もあって最後方に下げざるを得ない所もあったんだけど、位置取りに融通が利くようになったとなると、秋競馬でも見せ場を作ってくるかもね。 末脚は持っている馬でインが早々に捌けた今回はいかんなくその脚を発揮できた。スムーズに行った部分もあるのは事実だけど、まず強い競馬だったよ。 スプリンターズSでも主役とまでは行かなくても十分恥ずかしくない競馬をしてくれるハズ。面白そう。 ダイメイプリンセス 2着 スンナリ先手を取って4角も馬3~4頭分の所を通って十分ムダの無い競馬をしていた。全くロス無く行った勝ち馬には及ばなかった。それだけの話だと思う。 今回それでも勝っていれば次はG1でも、と言う事になるんだけどね。 ダイアナヘイロー 7着 気難しい所のある馬だからスムーズに先手が取れないと厳しい。スタートの良い馬だからスンナリ行ってくれるとも思ったけど、今回に関してはこの馬としてはやや遅めのスタートになってしまった。ラブカンプーの位置で競馬をすれば雰囲気はだいぶ変わったと思うんだけどね。 狭い所で競り掛けられるとどうしても止まってしまう。 先手が取れないとこういう形にはなりやすいと思う。好スタートを決めればまた重賞で上位に来れると思うよ。  

香港調教馬のレベルアップへ

新トレセンの坂路に期待寄せるJ.サイズ調教師。  中国本土で今年8月に開場する従化区トレーニングセンター(CTC)に芝の坂路コースが設置されることになり、香港ジョッキークラブが公式サイトで概要と調教師の反応を紹介している。 現在、香港ではシャティン競馬場の芝コースとオールウェザーコースで競走馬の調教が行われているが、CTCではこれらと同様の2コースに加え、向正面に当たる位置に坂路が増設されることになった。 その坂路は全長1100mに及び、1000mまで1.5%の勾配、残り100mは平坦となる。造成に際しては騎手や調教師たちにも意見を求め、走路には芝が採用される。 C.ソウ調教師は香港のホースマンの将来を決定づけると、坂路に大きな期待を寄せる関係者の一人。「スペースの関係もあってこの類の施設は香港に存在しなかったし、とてもエキサイティングだね。日本や英国、オーストラリアにも坂路施設があるから、香港の調教師が使えるようになるのは大きい。どんなことになるか楽しみだよ」と待ち切れない様子だ。 また、リーディング9回を誇るJ.サイズ調教師は「坂路が使えるようになるのは香港の調教師に良いことだろうね。芝にするのも適正な判断ではないかな。使ってみてからになるけど、私の考えとしては理想的だと思う。ハッピーバレーとシャティンの芝は良く手入れされているから、(香港ジョッキー)クラブは坂路の芝も整備できるはずさ」と期待を込めていた。