デビューに至るまでの最初の閑門、ゲート試験
各トレーニングセンターに入厩した馬はデビューへ向けて、日々の調教を始めるわけですが、まず突破しなくてはいけないのが、デート試験。これに合格できなければ、レースに出走することすらできません。
試験を受けるためには、まず練習が必要になりますが、馬によっては、ゲートに入ることを練習しないまま、トレセンに入厩している場合があります。育成牧場でのゲートに対する練習度は様々ですが、実際に馬ゲートに入れてみて、きっちり出るか出ないかの様子を調教師が見極めて、試験を受ける日程を決めます。
ゲート試験は「ゲートに入れて、出す」という好意を2回連続して行い、試験管が合否を決めます。前記した、ゲートへ入るという動作はもちろんですが、出る際のダッシュなども判定基準になっているため、ゲートはスムーズに入っているのに合格しないなんてケースもよくあります。なお、不合格になった場合、受けた当日に再度受けるということはできみあせんが、翌日に再度受けることができます。
調教欄には、ゲート試験に関する情報はもちろん、ゲート練習に関する情報も詳しくは掲載されません。よって試験や練習の様子を見たトラックマンの感想や馬を管理する関係者のコメントを参考にして、ゲートの出が速いか遅いかを判断するしかないでしょう。
なお、ゲートに関しては非常にストレスのかかる調教ということで、試験に合格すると、一旦、近郊の牧場へ放牧へ出すという調整を洗濯する厩舎が増えています。ひと息入れることで、リフレッシュの効果があり、デビューへ向けての調教がスムーズになります。